演奏家のススメ4 魅力

「魅せる力は見せる力」


人が外界を感知する機能は大きく5つ、人は五感と呼ばれるものが複雑に機能して色々な思考をしている。

ただ、同じ五感を持つ人間でも人によって機能性は全く違うようだ。

それは幼少期からの生長期間にどのような情報を取得しどのような経験をしたのかで大きく分かれる。

筋肉と同じ様にどの機能も使わなければ鍛えられる事はなく、ある一定以上の力を発揮する事はない。



音に関して聴覚能力に大差はなくとも。世界中の大多数は音程・音質の認識に関する機能がそう高くはない。

音自体の認識はしっかりとしているのだが、その音の判別は細かくは出来ない。

ただ、多くの人が調子っぱずれな歌を聴いた時に下手と感じる事は出来る。


毎日のように音を正確に知覚出来るよう訓練していればその違いにも気付くのかもしれないが、正確に音を知覚するのは中々に困難だろう。


何も考えずに音を聴きそれに対しての情報整理はそう出来ない。

だからこそ、音以外の魅力も改めて自身に問いかけ考えて欲しいと思う。

奏でる音楽を最大限普遍的に美しく感じさせる為には音以外の目に見えるようなディテールも大事なのだと、ここで少し触れておきたい。


・差別化


「魅力」とは、 心を惹きつける得体の知れない 「魅する力」である。


元々の魅の文字自体が鬼と未という字面からも一般とは違うものだと認識出来る。

それを人は素敵だと感じているようだ。


芸術とは少し違い普遍性に欠ける考えかもしれないが芸能の世界ではとても重要である。


ピアニストがピアノに座り、弾き始める前に独自の世界を作れる人は聴衆を引き込ませているように思う。

楽曲にもキャラクターにもよるが演奏終了後に満面の笑顔でいる人はそうではない人に比べて安心感がある。

МCの時に手を前で組み揉んでいる人は演奏に自信がないのかと演奏を聴いていないのに心配になる事もある。

一つ一つ細かい仕草を変えるだけでそれを人は好きだったりするものだ。


ただ、十人十色と人それぞれ違うのだが、人は環境・状況によってステージ上や講演をする時に比較的同じ行動を取る事がある。

人と同じ事だけをしていては魅力とはならない事を考えるとやはり一つ一つの事を考え直す必要があるのかもしれない。




貴方がもし、魅力溢れる人になりたいようであれば大きな声で笑顔で挨拶をするだけで貴方への見方を人は大きく変える事になるだろう。

Life of music

多くの芸術家がより芸術に没頭し、その経験や感性が社会に還元される事を出来るように微力ながらもやっていきたいと思います。

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