丁度、昨夜にこの話をしていたので、いつもどのように話をしているか書いておく事にする。
・大まかなビジョンの設定
これは最初の方に話をしていた現状の把握をしていないと出来ない事もあるので改めて自分の立ち位置の確認をする必要があるかもしれない。
実際に出来るかどうかではなく3年後までの活動予定を出してみよう。
1年に何回演奏会(どんな規模)を行いたいのか。
教室を開くなら生徒の数はどれ位に設定したいのか。
活動エリアはどこなのか。
今後の人生を見据えて年間に幾らの収入が必要なのか。
ソロ・・・無伴奏又は伴奏は依頼する。
アンサンブル・・・2人以上の共同運営。
伴奏共演・・・主に依頼をされた仕事
コーチング・・・講師業の類
撮影・・・主にクラシック音楽産業以外の制作の類
・販売場所の設置
自身が商品でもあるのでHP等のインターネット上での看板を掲げる必要がある。
自分でHPを持っていない場合看板を出さずにお店をやっている状態と同じである。
それでも仕事が出来るのなら何も言う事はないが、なくて損する事はないだろう。
又、ウェブチケット等も利用するだけでも案外人は来るものだ。
http://peatix.com/?lang=ja ピーティクス
http://passmarket.yahoo.co.jp/ パスマーケット
・広報と宣伝
今は無料のツールが沢山あるのでそれを使って宣伝し、反応率に合わせて使い続けるかどうかの判断をすればいいのではないだろうか。
また、YouTubeチャンネル等の映像作成をして音のサンプル提供をしないと商品の中身が全く分からずにユーザーは購買が出来ない。
色々なアイディアを試して考え、良い物は残して駄目な物は変える事は企業の全てがやっている。
演奏家だとしても、それは全く同じである。
個人的には幾つか出来そうな人やグループを見かけるので書いておくが、演奏会に来た人専用に動画の作成をしても良いかもしれない。
それは顧客管理・お客様の情報整理の徹底が必須になるが恐らくお客様は喜ぶだろう。
・接客
ここを徹底的に意識していれば必ず仕事になる。
大半の人が出来ず、演奏を買う事もお金を払うに相当しにくい環境を自ら作っていると感じている。
貴方の振舞いと気遣い一つで1000円のサービスが5000円にも10000円にもなり、100000円の価値も5000円程度になってしまう事もある。
貴方がもし演奏だけをしたいと言うなら考えて欲しい。
料理だけを作りたいというだけで成り立つ料理人は何人いるだろうか。
貴方がこれを放棄するのなら貴方は料理を運び、来店を促す笑顔を見せる人材を雇う必要がある。
例え商品力が弱くても接客力だけでかなりのカバーが出来るだろう。
貴方は演奏会に来た人へのアフターフォローは出来ているだろうか。
演奏後に身内の人ばかりに挨拶してはいないだろうか。
いつでも連絡が出来る人や会える人に時間を割いて新規のお客様への挨拶が出来ていないのではないか?
演奏家なら目の前の会話を聞きながらでも、他の音や動きに反応出来るはずである。
演奏会が終わるまでが仕事なのだと思っていただきたい。
お客様は何を知りたいのか?
お客様が欲しい物はなんなのか?
お客様に提供をするべき物は何なのか。
決してお客様はプロではありません。
演奏家は何を提供する事が良いのか判断する必要がある。
それは自分のレパートリーのメニュー化をしてお客様の音楽人生のコーディネート(知らない事を教えてあげる)をする事でお客様との信頼は大きくなり、次回の約束をしていく事で営業としての基本的な姿となる。
・営業をする・渉外活動
他の演奏家も同業他社であるというお客様になる事実も忘れない。
また知人や他の演奏会への出席は交際費や雑費に相当し、その関係性から仕事が発生する事もある。
現在の顧客数の把握と増加の対策はどうなっているだろうか。
よく相談されるのは集客についてだが演奏会という限定的な企画に対して、優先順位の低さから機会損失が生まれやすい。
まずは自身のお客様の行動可能時間範囲やエリアの把握をする事だ。
また異業種交流等も含め他のクラシック愛好コミュニティへのアクセスという手段もあるかと思う。
http://www.classical-fan.club/ クラシックを聴こう
http://homepage2.nifty.com/enn/ 音楽ネットワークえん
http://www.meetsmusic.jp/ meets music
最後に貴方は何の為に音楽をするのだろうか。
遥か昔より存在しているこの音楽とはなんなのだろうか。
今一度、問いかけて欲しい。
それが明瞭でない限り人は貴方を応援する理由が音楽とは関係ない事になる。
ビジョンがなければ家族ですら応援のしようがないのである。
未来を語り楽しいであろう事に人は惹かれるものである。
貴方が必死に物事に取り組んでいるのなら、人は必ず耳を傾けてくれる。
決して一生懸命に生きている人を応援しない世界ではないと信じている。
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